「んくぅっ! …………んん……んぁ……っ……やっ…………なに………コレ…………う、動いてる……っ!?」

冬美の身体がビクンと反応し、背を丸めるのが見えた。
確かな手応えに、オレは一人ほくそ笑む。

「な……何、これ……っ……ゃ……んぁ…………くふぅ……っ……!」

「あ〜、では橘、この場合の助動詞は何に分類されるか、分かるな?」

事情を知るわけもない教師が、無情にも冬美を指名する。

「ふぁっ!? は、はいぃぃ……っ、こ、この場合、は…………んくぅぅぅううぅっ!」

冬美の発言の途中で、オレはバイブの速度を『強』にする。
たちまち冬美の身体がのけぞるように反応し、発言しようとした口からははしたない喘ぎ声が漏れだしてしまう。

「……どうした、橘? お前ならこの程度のことは知っているだろう?」

「は、はぃぃぃ…………ん、な……っ……ど、どうしてぇっ…………んひぃぃぃ…………つ、強くしちゃ…………やだぁ……っ!」

冬美の頬は紅潮し、喘ぎ声を懸命に噛み殺そうと唇をきつく噛み締めている。
が、それも無駄な努力だった。誰もが冬美に不思議そうな視線を送っている。

「強く……? まぁ、確かにこの一節は次の文節を強調しているが、聞いているのはそういうことではないだろう?」

教師の言葉が、冬美を残酷に追い詰めていく。
冬美は血が滲むくらい、唇を噛み締めて黒板を眺めるが、その目にはうっすらと涙が溜まっている。

「……んくっ…………こ、この場合はぁ……っ、ふぅ、はぁ、ぁうぅぅ…………ぇ、えぇとぉ…………」

日頃の冬美だったら楽勝の質問だろう。しかし、今の冬美にはバイブが与える快楽以外のことは考えられないはずだ。
冬美は黒板へと視線を彷徨わせるが、もはや何が書いてあるかも分からない様子だった。

「ふぅんんん…………こ、これはぁ…………ぁん……ら、『らる』はぁ……らるぅぅぅん……ら、らるぅぅぅぅ…………ふぐっ……ひ……っ」



「くふぅぅぅん、んっ、ん……っ! あっ、あぁぁん……わ、私の胸っ、胸でぇっ……小さいのが、ふる、えっ……ふぅんんっ!」

さっそく冬美は気に入ってくれたようだ。さっきからしきりに体をくねくねさせてヨガり狂ってやがる。

「なんだかんだ言いながら気持ち良さそうじゃないか……じゃあこれは俺からのご褒美だぜ、生徒会長様!」

俺はローターのダイヤルを『強』の方向に捻った。

「ひぃやああああああ……! あっ、あっ……やめてやめてやめてぇぇぇ! と、止めっ! 止めなさいよおぉぉぉおおおぉぉぉっ!」

冬美の反応が途端に強くなる。髪をおどろに振り乱して、頭を左右に激しく振る。
もちろん、同時にその下のオッパイもこぼれ落ちてしまいそうなほどにシェイクする。

「なんだ……エロいデカ乳振り回して、そんなに気持ちいいのかよ! 乳首で感じてんじゃねえよ、このメス犬!」

「ひいぃぃ……!? きひぃ……ら、らめぇっ! それ以上乱暴にするのやらっ、やらっ、やら……っ! お、お願い、私壊れ……あぁぁぁううぅん!!」

「おい、分かったか? 俺に逆らったり……舐めた口きいたりしたら……どうなるか」

「はぁはぁ……はひっ……! ご、ごめっ……ごめんなさいっ……うぅ……くぅぅぅ……はっ、はあうぅぅぅ……!」

口の端に溜めた涎をつうっと顎まで垂らしながら、冬美はぐったりした様子で荒く息を吐いていた。
俺はそれには満足しながらも、少し不満が残っていた。それは冬美の目付きだ。あの目はまだ俺に対する反抗心を失っちゃいねえ。その証拠に……。

「はあはあぁぁ……っ! うぅんっ、く……っ! 睦、睦ぃ……っ! いい加減これ外しなさいっ……こんなっ、こんな酷いこと、私、絶対許さない!」



パァン!

「くひっ…………ひっ……ひっ…………くひぃ…………っ」

冬美の尻に俺の手のひらの跡が残る。俺と仲間達はこの罰を『モミジ』と呼んでいるが、この明るい日差しの下で見ると、まんざら外したネーミングでもなさそうだ。

「どうした、冬美? さっきまでの威勢はどこに行った? あ? 気安く触って欲しくないんだろ?」

「く……そ、そう……よ…………あんたなんかに……触られるだけで……虫唾が……」

冬美が言い終わるより先に俺の平手打ちが飛んだ。

パァン!

「んひぃっ!! …………んぐぅぅうぅぅ……ッ……ま、負けない……今度こそ……あんたなんかに……」

「おやおや、あれだけオマンコにチンコ突っ込まれてヨガり泣いてた癖に、まぁだそんなこと言うのか。……こりゃ本格的にお仕置きが必要だなっ!!」

そう言って俺は手を天高く掲げた。

たちまち冬美の白い尻に、真っ赤な手のひらの跡が二つ、三つと残ってゆく。

「んぐっ! ひぐっ! ……く、くうぅぅっ!! ぃ……た……い…………ぃ……」

「あ? 今何か言いまちたか、冬美ちゃ〜ん?」」

「…………っ! ……くぅ…………ぅ」

冬美は唇を噛み締めて痛みと屈辱に耐えている。そんな冬美を幼児扱いしてなおも追い詰めると、冬美の目にうっすらと涙が滲むのが見えた。

「おお〜、こわいこわい。冬美ちゃんはぜ〜んぜん反省してないいでちゅね〜。じゃあ……ッ!」

パァン!

「くうぅぅぅぅうぅっ! はううううぅぅぅううぅぅぅっ! い、痛いのぉぉおおおぉぉっ! 叩くの、やめてやめてやめてぇぇぇええぇぇっ!!」